篝火神楽2012
2012年10月15日、荻窪八幡神社の姉妹社「天祖神社」で例大祭が行われ。恒例となっている篝火神楽が執り行われました、宮司が皆さんに見て頂きたいという気持ちから生まれた篝火神楽。
演じられるのは、無形文化財「石山社中」。幻想的で美しい、闇に浮かぶ神々の世界をお伝えいたします。
最初は「八幡山(やはたやま)」です、神功皇后(じんぐうこうごう)と武内宿禰(たけのうちのすくね)のお話。地方の国を平定する皇后を武内宿禰が手助けをする事誓う物語で。最期は戦勝を祈願して連舞を行う、中々激しい動きの神楽です。
篝火の炎が神秘的な雰囲気を盛り上げます、パチパチと爆ぜる薪の音も神楽囃子と相まって素敵な世界観を演出しています。
第2幕は「小鍛治(こかじ)」です、平安時代の刀工・三条宗近(さんじょうむねちか)の物語。帝から霊剣を打ち上げるように命を受けましたが、相槌をつとめる者がいません。困った宗近を稲荷大神が助けて、霊剣「子狐丸」を打ち上げると言うお話です。
三条宗近がご神前で祈りの舞を舞っている所です、後ろに控えているのが稲荷大神。衣装もさることながら、面も見事で灯りの当たり具合で表情が変わり演者もそれを上手く表現方法にしています。
最後の演目は「山神(さんじん)」です。里神楽の演目で内武神同士の闘争や、妖怪退治などで汚れた舞台を清めて。神様にご奉仕させて頂いた舞台をまた1年お宮様へお返しするために一日の最後に舞う清めの舞です。
山神が颯爽と舞い舞台の穢れを清めます、最後に山神が縁起の良い御神饌(ごしんせん)を舞台から観客におわけしました。
天祖神社では毎年10月15日に例大祭を執り行い、篝火神楽を行います。15日が週末にかかる時は明けの月曜日になりますので、ぜひ皆さんも来年はご覧ください。18時からの開演ですが、早めにいらして席を確保された方がゆっくりと楽しめますよ!